日本統治時代に高級料亭として建てられた「紀州庵」
現在は台北市文化局が台湾文学を広めることを目的とした文化施設として公開しています。
本館には茶館や書店があって、こちらは「離れ」。日本式の木造建築です。
宴会に使われたのであろう広い和室があったり、まさに「おじいちゃんの家にあった」格子の引き戸があったり。懐かしさに浸っていると、台北にいることを忘れそうな空間でした。
建てられたのは1928年。今から90年以上も昔のこと。
料亭として使われていた当時は、高官や文化人が集い、芸妓さんの踊りや名物の鮎料理を楽しんでいたそうです。
90年前にここに集って時間をともにしていた人たち。
そして、90年後にここを訪れる私たち。
とても遠いようで実は繋がっている。とても近しいようで、実はとても遠い。
台湾の日本家屋を訪れると、そんな気持ちなることが多々あります。
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